★題名 「あきらめるには早い!!」★

こんな話がある。英会話を身に付けたい、と思いホーム・ステイをすることにしたA子さんは、1ヶ月経ち、2ヶ月経っても周りで飛び交う英語を聞きとることも話すことも出来ずに焦っていた。
とにかくチンプンカンプンで全く理解できない。そこでホーム・ステイの経験がある友人に相談した。返って来た答えは

「まだ2ヶ月でしょう?あと一ヶ月頑張ってみなさいよ。」

だった。半信半疑のまま再びチンプンカンプンの会話の中に戻ったA子さんは、3ヶ月目になろうとしたある夜、夢を見た。別段、特別に変わった夢ではなかった。ただひとつ・・・・・・

夢の中で交わされる会話が英語であることを除けば・・・・。

そして不思議なことに、その夢を見た日を境に、周りの会話がなんとなく理解出来るようになったそうだ。

私の場合も夢の話はないが似たような経験がある。

私はカラオケのハモリに凝ってたことがある。ハモリやすい曲がでるたびに、周りの人間をつかまえては無理矢理唄いたくもない歌を覚えさせてヒンシュクを買ったことがある。なにしろ一人じゃハモれない(笑)

私がハモリ初心者(?)だったころは先程のA子さんではないが、やはりチンプンカンプンだった。何回やってもメインのメロディーにつられてしまう。ハモってるつもりで「おっ!やったぜ!」と思ったら、単に同じメロディをオクターブ上で唄っていた。なんてことはしょっちゅうである。

デュオグループのハモリを聴いても、どの音程で唄っているのかさっぱりわからないのだ。それでもしつこく練習を続けていると、ある時を境にハモリのラインが見えてくるのだ。

たまにハモリがバッチリ決まると周りの人が聞いてくる。

「ハモリの秘訣ってなんですか?」
と、そこで私はさんざんもったいぶった挙げ句いつもこう答えることにしている。

「練習あるのみ!!」

と・・・・・・・どうもみんなはもっと気の利いた答えを期待していたみたいで「なんだ、そりゃ!」って顔をする。中には「ふざけるな!」と言わんばかにムッとする人もいる。秘訣でもなんでもないじゃないか!というわけである。

しかし、これは秘訣どころか"秘儀”だ。(笑)いや、ホント。

最初の英会話の話にもどるが、結局はデーター量なのだ。実際私達は外国人が「難しい」と言ってる日本語をペラペラ喋っているではないか。
ピアノやギターを弾いててどうしても弾けなかったフレーズが、ある日を境に突然弾けるようになるのも同じ理屈だと思う。

例えて言えば、こういうことだ。

英語のデーター量が49パーセントの時は何も変化はないが、51パーセントになった時、逆転現象が起きて英語がわかる。

メインのメロディーに馴れきった耳が、ハモリのメロディーが51パーセントになると、突然ハモリのメロディーラインが”見える”。

それは発火点に達した紙が突然、燃え出すように・・・・。

100度に達した水が突然、沸騰するように・・・・。

そう、意識や心の変化は突然に訪れる。

話がここまで来たら、もう結論はおわかりですね。
何かにトライし、結果が出ずに
「やーーめた!!」
と、言いかけてる君!!。

49パーセントでやめる気?

あきらめるのは、早い!!