エッセイ

 


12月2日(木)

職業安定所

先日、職探しの為に新宿の職業安定所に行った。
数ヶ月前にリニューアルしたこの職業安定所は、午後4時にも関わらず人でごったがえしてた。

職業紹介所には150台以上の液晶パソコンがズラリと並んでいる。
職探しの検索はそのパソコンを使って行なうのだ。このような光景は10年前までは誰も予想しなかったに違いない。パソコンの横には検索結果を印刷できるようにプリンターも付いている。

まず最初に、年齢、性別、をインプットしてその後、職種、地域、etcを打ち込む。
結果は・・・やはり、46のオヤジの就職の門は狭かった(笑)
とりあえず、今日は退散することにする。

その後、喫茶店で一休みしてるときに携帯電話が鳴る。
着信者の名前を見ると、しばらく連絡を取ってなかった友人からだった。
開口一番
「今、入院してるの」とのこと
「どこの病院?」と聞くと
「新宿」
偶然、という言葉は好きではないが偶然である。
私が職探しに新宿に来たことを告げると、先回りして「てぶらでいいから見舞いに来て」と言った。
優しい人は好きである。(笑)

病院では小一時間話をして別れた。

なんだか、久しぶりに生身の人間と話をしたなぁ、と改めて思う。
翌日、もう一度見舞いに行ったら丁度見舞いに来てた他の友人に逢った。そして帰りの電車のホームでまたまた御無沙汰していた友人にバッタリ逢う。
家にこもっていた状態から具体的に動き始めたことで、少し身の回りの現象が動き出したみたいだ。
なにはともあれ、人と関わりを持たなければ何も始まらない。

新宿は本当に久しぶりだった。夕方の新宿は通勤帰りの人で相変わらずにぎやかだ。
そんな雑踏を眺めながら「この人達はみんな仕事してるんだなぁ」と不思議な気分になった。

それは、仕事をしてたときには一度も感じなかった気分だ。

どうしてこれだけたくさんの人の働き口があるんだろう?
どうして働かないと金が手に入らないんだろう?
働く、ってどういうことなんだろう?
仕事、ってなんだろう?
お金、ってなんだろう?

以前は、当たり前に感じてた事柄が、今はちっとも当たり前に感じない。

12月6日(月)

簡単なものを複雑にするな!

まだ、職が見つからないよぉ。(泣)

新宿にはたくさんの浮浪者がいるが、今では簡単になれそうな気がする。^_^;

ところで、先日TVで「記憶」についての科学的解明をやっていた。

神経シノプシス・○○細胞と○○細胞が情報を伝達して、それが右脳へ・・・・。
途中まで見ていてアホらしくなったのでTVのスイッチを切った。
科学的解明をして、難しい科学用語を覚えても「記憶力」がよくなりそうもないからだ。

このTVを見ての印象は

「ほんとうは簡単なことを、わざわざややこしくしている」

というものだった。
ある作家がこんな事を言っている。

ときとして複雑な性格の人間が魅力的に見えることがある
しかし彼等はたんにアタマの整理ができないだけであって
実は頭の悪い人間なんだよ

以前、「精神病」に関連した本を読んでいて、その中に、ある精神病患者を退院に導くためにもっとも貢献したのは、医者ではなく、時々話し相手になっていた掃除のオバサンだった。という話が載っていたが、なるほど、ありそうな話だと思った。

私の体験からすると「精神病」に関連する本を読むと精神病になりそうになる。
やたら難しそうな精神医学用語がゾロゾロと出てくると、不思議なことに、何だかスゴイことが書いてあるような錯覚を起こす。ところが、もっと不思議なことは、読めば読むほど、どうしたら治るのかさっぱり分からなくなる。
更に読み進めると、絶望的な精神状態に陥ることは間違いない。
これは著者が、精神病の本当の原因も、治療法も分からずに、迷宮の中で行き止まりになってるからだ。

私は知識を得ることにあまり興味がない。
たとえばTVなどで、歴史・芸能・音楽・etc・・・・○○の○○をしたのは誰か?○○の作者は誰?・・・などという知識の豊富さを競うクイズをやってるのを見るが、あれなんかは本当に馬鹿馬鹿しいと思う。

知識など、この情報社会では街を歩いてるだけで勝手に入ってくる。
知識は単体では何の役にも立たない。
知識は知能によって使いこなさなければただのゴミである。

しかし知能にも限界がある。

なぜなら科学に限界があるように、突き詰めてみればこの世の中は人智の及ばない法則の上に成り立っているからだ。

そこから先は「知慧」があるかどうかである。これはいわゆる第六感、とかインスピレーション、といったものだ。知識や知能を越えたもっと本質的なデーターと言えるかもしれない。


12月8日(水)

仕事も三年卒業制?


仕事はまだ見つからない。

どうも私は、もっと死にそうな目に遭わないとダメらしい。^_^;

10年間勤めていた会社をリストラされた時は、ショックよりもどちらかと言えばホッとした気分だった。
10年、なんて私には長すぎる。いろんな仕事をしてきたが、3年以上勤務したはじめての会社だった。

新聞配達を皮切りに、バーテン・ピンクサロン・写真の営業・・・・etc・・・。何度転職したか数え切れない。それまで、仕事は三年で卒業(?)だと思ってやってたのでいいかげん飽きていたのだ。
上司からリストラを言い渡された時は、どこかで「やっとやめられる」と思っていた。

会社を辞めた当初は、「あれもやりたい」「これもやりたい」と思っていた。
そのひとつがこのHPの開設だった。
・・・・・ところがいざヒマが出来てみると怠けてばかりで、やりたいことなど何も出来ない。
このHPにしても1ヶ月で完成させるつもりが実際に出来たのは9ヶ月目・・・・まあ、とりあえず完成させただけまだましだが・・・・・・^_^;
それにしても、なんて「愚図」なんだろうと自分で自分にあきれた。

思い返してみると、仕事をしてた時の方が「やりたいこと」をやれてたような気がする。
いやな仕事をしてたから「やりたいこと」がはっきり見えてた、ともいえるかもしれない。
仕事のストレスがエネルギーになっていた。
”時間 ”は本気になれば作れるものなのだ。

「やりたいことをやる」というのは意外と難しい。

もともと気が多い私は「やりたいこと」をひとつに絞るのが苦手だ。いわゆる器用貧乏である。なにごともそこそこにこなすことは出来るが何一つとしてモノにならない。すべてが中途半端で終わる。

ひとつのことを成し遂げるためには、何かを犠牲にしなければならないし面倒なこともしなければならないものだが、それが出来ないのである。

考えてみれば、私はずーーっと、そんなことばかりを繰り返してきたような気がする。

これはまさにビョーキである。

そして、今日もまた”あしたがあるさ病 ”(?)との闘いがつづく・・・・・

うーーん!今日の日記はなんかクライなぁ・・・・^_^;

12月9日(木)

厚底靴の女

昨日の日記はクラかったので、今日はかるーーく(笑)

「ロッテリア」でずっと求人誌とにらめっこしてた。

このてのファースト・フード店は若い女性客が多いが「ロッテリア」も例外ではない。
・・・・・だから (^_^)(*^_^*) だった、という話をしようとしてるわけではない。
・・・たしかに、かなり嬉しいが・・(笑)・・

私が入った時は空いてたが、しばらくすると、次々に若い女性客が入って来たが・・・・・・たまげた!

みーーんなやたらデカイのである。(胸じゃないゾ!)まさに見上げんばかりの大女が次から次にゾロゾロゾロゾロ・・・・・・

たしかに私が小さいせいもあるのだが(164センチ)それにしてもデカイ!

「な、な、なんなんだ!いつのまに日本女性の平均身長はこんなに伸びたんだ!」
と思ったら・・・・・・・全員が10センチ以上もある厚底靴を履いてた。

ゾロゾロ入って来たといっても、それぞれ別グループが何組も入って来たわけだから、全員が、右に習えで同じような靴を履いてるのは異様な光景だった。

不思議なことに厚底靴を履いてるのは、スタイルがよくて背の高い女性ばかり。

ただでさえ高いのにそれ以上高くしてどうするの? と、思ってしまうが、彼女たちの精神構造はさっぱりわかりませぬ。
だから、街を歩く女性たちを見ると、大柄な女性はさらに大きく、小さい女性はひたすら小さく見える。

並んで歩いてると、まるでダンプカーとミニカ。

背の高い女友達を持ってる小さな女性は、絶対に並んで歩きたくないに違いない。
だいいち、話してても首が疲れる。

もちろん、私も半径3メートル以上の距離はとりたい。(笑)

・・・・などと、しょうもないことを想いながら、今日も職探しに、いまひとつ気合がはいらないのであった・・・・・オイオイどうするつもりなんだぁ?・・・・(^_^;)

12月11日(土)

おかげさまで、アクセス数が500を突破!
これも、ひとえにみなさんのおかげです。

ありがとうございました!!m(_ _)m

今日は、掲示板にもたくさんの訪問があって嬉しかった!(特に女性が・・(^_^;)・・)

やっぱしこれは厚底靴の威力?

つぎは「がんぐろ」にしようかなぁ。(笑)